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ヘルニコアの概要
ヘルニコアの有効成分であるコンドリアーゼは、髄核の保水成分を分解する酵素です。 そもそも椎間板は背骨と背骨の間に挟まれ、クッションのような働きをしています。その中心に位置するのが髄核ですが、この髄核が何らかの理由によって外に飛び出し、神経をあっぱくするのが腰椎椎間板ヘルニアです。髄核は保水成分であるブオテオグリカンを多く含み、水分を含んで膨らんだ状態にあります。これは、飛び出して神経を圧迫しているヘルニアの髄核でも同じです。 この髄核に適切な量のヘルニコアを注入すると、コンドリアーゼによって髄核内の保水成分が分解され、水分による膨らみが適度にやわらぎます。その結果、神経への圧迫が改善し、痛みやしびれが軽減すると考えられています。
[化学的髄核融解術(ヘルニコア投与)の流れ]
1.レントゲン台に横になり体の位置を調整します。X線でヘルニアのある椎間板を確認しながら、針を刺す場所を決めます。
2.針を刺す位置を消毒し、局所麻酔を行います。
3.ヘルニアのある椎間板内に針を刺し、ヘルニコアを注射します。
4.病棟に戻りしばらく安静にします。薬による副作用が無いかなどの確認をします。
※椎間板の位置にもよりますが、約30分で終了します。
[ヘルニコア投与決定から退院までの流れ]
当院では基本的に1泊2日でヘルニコアの投与を行っています。
以下の流れと異なるケースもあります。
詳しくは主治医にお尋ねください。
外来受診
X線やMRI画像よりヘルコニアの適応があるか判定します。
ヘルニコア適応となった場合、医師より説明を受けます。
施術日を決め入院前に手続きを行います。
実施当日
外来で点滴などの準備を行い、テレビ室に移動します。
ヘルニコア投与を受けます(約30分)
※施術日は入浴が出来ません。患部を清潔にしてご来院ください。
施術後1日
アレルギー反応が出ていないことを確認して退院となります。
[化学的髄核融解術の注意点]
・投与によるアナフィラキシー(かゆみ、蕁麻疹などの皮膚症状、吐き気などの消化器症状)の可能性があります。
・過去に椎間板内酵素注入療法を受けたことのある方は、再度この治療法を受けることができません。
・ヘルニアの形や出ている位置によっては、椎間板内酵素注入療法の適応とならないことがあります。
よくあるご質問