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ヘルニコア【ヘルニア治療】

当院では「切らずに治す」ヘルニコアを用いた科学的髄核融解術(椎間板内酵素注入療法)を行っています。

「椎間板内酵素注入療法」とも呼ばれ、現在日本では「ヘルニコア」のみが腰椎椎間板ヘルニアの化学的髄核融解術を行う薬剤として認められています。
基本的に1泊2日の入院となり、局所麻酔での治療となります。
当院では豊富な知識と高度な技術を持った日本脊椎精髄病学会認定指導医による診療・治療を行っています。
8割の患者で症状の改善がみられ手術を回避できます。

ヘルニコアの概要

ヘルニコアの有効成分であるコンドリアーゼは、髄核の保水成分を分解する酵素です。 そもそも椎間板は背骨と背骨の間に挟まれ、クッションのような働きをしています。その中心に位置するのが髄核ですが、この髄核が何らかの理由によって外に飛び出し、神経をあっぱくするのが腰椎椎間板ヘルニアです。髄核は保水成分であるブオテオグリカンを多く含み、水分を含んで膨らんだ状態にあります。これは、飛び出して神経を圧迫しているヘルニアの髄核でも同じです。 この髄核に適切な量のヘルニコアを注入すると、コンドリアーゼによって髄核内の保水成分が分解され、水分による膨らみが適度にやわらぎます。その結果、神経への圧迫が改善し、痛みやしびれが軽減すると考えられています。

[化学的髄核融解術(ヘルニコア投与)の流れ]

1.レントゲン台に横になり体の位置を調整します。X線でヘルニアのある椎間板を確認しながら、針を刺す場所を決めます。
2.針を刺す位置を消毒し、局所麻酔を行います。
3.ヘルニアのある椎間板内に針を刺し、ヘルニコアを注射します。
4.病棟に戻りしばらく安静にします。薬による副作用が無いかなどの確認をします。
※椎間板の位置にもよりますが、約30分で終了します。

[ヘルニコア投与決定から退院までの流れ]

当院では基本的に1泊2日でヘルニコアの投与を行っています。
以下の流れと異なるケースもあります。
詳しくは主治医にお尋ねください。

外来受診

X線やMRI画像よりヘルコニアの適応があるか判定します。
ヘルニコア適応となった場合、医師より説明を受けます。
施術日を決め入院前に手続きを行います。

実施当日

外来で点滴などの準備を行い、テレビ室に移動します。
ヘルニコア投与を受けます(約30分)
※施術日は入浴が出来ません。患部を清潔にしてご来院ください。

施術後1日

アレルギー反応が出ていないことを確認して退院となります。

[化学的髄核融解術の注意点]

・投与によるアナフィラキシー(かゆみ、蕁麻疹などの皮膚症状、吐き気などの消化器症状)の可能性があります。
・過去に椎間板内酵素注入療法を受けたことのある方は、再度この治療法を受けることができません。
・ヘルニアの形や出ている位置によっては、椎間板内酵素注入療法の適応とならないことがあります。

よくあるご質問

  • Q.すべてのヘルニアに適応がありますか?
    ヘルニアの出かたによって効果が異なるため、脊椎専門医による診断が必要です
  • Q.ヘルニコアは何回でも使用することができますか?
    ヘルニコアはアレルギーの危険があるため、一生に1回しかできません。
  • Q.ヘルニコア実施時に痛みはありますか?
    局所麻酔時に痛みがありますが、その後は麻酔が効いているので痛みを感じることはありません。神経根に針があたったら道を替えます。
  • Q.ヘルニコア注射後どのくらいで仕事復帰できますか?
    退院後はすぐにデスクワーク仕事復帰が可能です。重労働・スポーツは少なくとも1週間以内は控えて頂く必要があります。